フットサルには以下の4つのポジションがあります。この記事ではそれぞれのポジションの役割と特徴について説明していきたいと思います。
- ピヴォ
- アラ
- フィクソ
- ゴレイロ
ポジションを理解することでフットサルの試合の理解度がグッと上がります!
それではお付き合いください。
フットサルのポジションの名前、何語?
聞きなれないポジション名ばかりで「何語?」と思った方もいるかもしれません。
フットサルのポジション名(ピヴォ・アラ・フィクソ・ゴレイロ)はフットサルの聖地ともいえるブラジルの公用語であるポルトガル語です。フットサルではブラジルをリスペクトし、ポルトガル語の用語が日本でも使われることが多いんです。
- ピヴォ:ポルトガル語で「軸、中心、先端」
- アラ:ポルトガル語で「サイド」
- フィクソ:ポルトガル語で「舵取り」
- ゴレイロ:ポルトガル語で「ゴールキーパー」
フットサルの4つのポジションの役割【ピヴォ・アラ・フィクソ・ゴレイロ】
さて、それではそれぞれのポジションの役割について解説していきます!
ピヴォの役割
サッカーで言うとFW。フィールドプレイヤーの最前線でゴールを決めたり、体を張ってボールをキープする役割。
チームのエースポジションともいえる花形。有名な選手でいえば森岡薫選手や清水和也選手などがいます。
- 相手を背負ってボールキープ
- 背負った状態からの反転シュート
- ゴールを決める
- ディフェンスのスタートとしてプレッシャーをかける
アラ
サッカーで言うとサイドハーフ、サイドバックみたいなポジション。ひし形の両サイドのポジションの選手。攻守にわたって豊富な運動量で貢献することが求められる。またサイドでドリブルを仕掛けたり、効果的なパスを配給したりと攻撃においても重要。
バランス型やアタッカー型、ディフェンス型、パサー型など様々なタイプがいるのがこのあらというポジション。室田祐希選手や吉川智貴選手などが代表的な選手。
- すべてのプレーにかかわるくらいの豊富な運動量
- サイドでの1対1のドリブル突破
- 効果的なパスの供給
- 攻守の切り替え
フィクソ
サッカーで言うとセンターバック。フィールドプレイヤーの一番後方でチームをコントロールしたり、相手のピヴォとマッチアップして戦う役割。ピッチ上の監督的な役割を求められることも多い。
フィールド最後方からチームの司令塔としてゲームをコントロールしたり、相手のピヴォとマッチアップするポジション。状況判断の冷静さやミドルシュート、高いディフェンス能力やフットサルIQが求められる。有名な選手はアルトゥール選手。
- 冷静な判断力
- 相手ピヴォと対人に負けないディフェンス力
- 味方のカバーリング
- チームの統率
ゴレイロ
フットサルのゴールキーパーはゴレイロと呼びます。超人的な反応でシュートストップし、スローでチャンスを作ります。有名な選手はイゴール選手、関口優志選手など。
近年ではシュートを止めるだけでなく攻撃時に上がっていって組み立てに参加するなど、足元の技術も求められるようになってきています。
- シュートストップ
- スローでチャンスを作る
- 持ち上がって攻撃に参加する
- コーチングによりピンチを未然に防ぐ
フットサルはサッカーよりも流動的にポジションが変わる
ポジションについて解説しましたが、試合中にはポジションにあまりこだわりすぎる必要はありません。
というのもフットサルはサッカーとは異なり、試合中に頻繁にポジションが入れ替わります。
したがって、得意なポジションがあっても、実際には他のポジションもこなさなければなりません。
むしろ同じ場所にずっといるのは停滞を生み、チームとしてうまくボールが回らなくなります。
逆に考えるとポジションが固定されないため、誰でもゴールを奪える可能性があります。
フィクソの選手がピヴォの位置に入ることもありますし、アラの選手がフィクソになることもあります。
これがフットサルの魅力であり、どんなプレイヤーも楽しめる理由です。僕がフットサルを始めた理由の一つでもあります。
各ポジションの特徴と役割を理解して流動的にプレーすれば、フットサルはより一層楽しくなるでしょう。
ポジション適性診断
フットサル初心者の方で自分はどのポジションをやるのがいいんだろう・・・と迷った方は以下を参考にポジションを選んでみてください。
ピヴォの適性があるのはこんな人!
フットサルにおいてピヴォはエースストライカーのポジション。
プロでもピヴォの選手はエゴイストが多いです。「俺が活躍してチームを勝たせてやる!」というアニメ「ブルーロック」的なマインドの方はピヴォ適正ばっちりです。
ただし、エゴイストな性格ではなくても全線で泥臭く体を張ったり、ディフェンスで貢献したりと汗かき屋的なピヴォのスタイルもあります。
共通して大事な特徴は相手とのぶつかり合いを恐れずにアグレッシブにプレーができるかどうか?ということです!
- 点を取りまくりたい
- 体を張ってキープができる
- 考えて冷静にプレーするより野性的なプレーが得意
アラの適性があるのはこんな人!
アラは攻撃も守備もこなす「なんでも屋」になる必要があります。
フットサルへの理解力は必要となりますし、運動量も必要なので難しいポジションではありますが、ボールにたくさん触れることができて楽しいポジションです。
バランス型、テクニシャン系の選手はアラをやってみるといいかと思います!
- ドリブルが得意
- スピードに自信がある
- たくさん走れる
- 器用
- フィジカルコンタクトは苦手
- 頭を使ってプレーができる
フィクソの適性があるのはこんな人!
フィクソに求められるのはフィジカルとフットサルIQ!
チームの司令塔としてのプレーにワクワクする人は向いているかもしれません。
- ディフェンスが得意
- 司令塔として全体をコントロールしたい
- 冷静な判断が得意
- アシストが好き
- フィジカルに自信がある
- 頭を使ってプレーができる
ゴレイロの適性があるのはこんな人!
フットサルのゴレイロは個人的にかなり尊敬しています。
至近距離からの弾丸シュートを体全体で面を作って止めるのは、常人にできることではないです。笑
フットサルのゴレイロに重要な資質として一番大事なことは「飛んでくるボールを恐れない」ことです。
そしてフットサルのゴレイロはヒーローになりやすいポジションです。
フットサルはサッカーよりもコートが小さいため、シュートがたくさん飛んできます。これを止めまくると嫌でも目立ちます。チームのピンチを救う救世主になれるのがゴレイロの魅力ですね。このためゴレイロは目立ちたがり屋なあなたにもおすすめです。
- 飛んでくるボールを恐れない
- 身体能力が高い
- ボールを遠くまで投げられる
- 目立ちたがり屋
フットサルのポジション まとめ
フットサルの戦術を勉強するには、ピヴォ、アラ、フィクソ、ゴレイロといった4つのポジションの名称と役割を覚えておくことが最低限の知識として必要です。
これらのポジションの名前は戦術において欠かせない要素なので、まだ覚えていない方は必ず覚えましょう。