- フットサル日本一経験者
- 元Fリーガー(ペスカドーラ町田)
- 自らが選手兼監督を務めるFC NAKAIを立ち上げ、YouTube番組「目指せ!Fの頂」が総再生回数400万超え。
- 「フットサルはテクニックのスポーツ」
- 「下手くそは活躍できない」
今回はこのような勘違いに「それは違うぞ」と答えていく記事になります。
何を隠そう現在日本一を経験した僕だって、全然うまくありません。
巧みな足技とかあまり出来ないですし、一瞬の判断力もそこまで高いわけではありません。
もちろん一般の方から見たら「うまいだろ」と思われるかと思いますが、レベルの高い選手のそろったFリーグの中ではかなり下手な部類です。
それでも試合に出ることができているのは、「足元の技術以外で勝負しているから」と自己分析しています。
実際ボールに触っている時間よりボールに触っていない時間の方が長いのがフットサルです。
ボールを扱る技術に自信がないなら、それ以外のところで補えばいい。
今回はそんな考え方をご紹介します。
「自分は足元が下手でフットサルに向いていないんじゃ?」と考えてしまっている方にとって救いとなる記事になればと思います!
足元下手でも活躍できる理由
足元が下手でも活躍できる理由はいくつもありますが、大きなものは以下の3つだと思っています。
- フットサルには再現性がある
- 一つ一つのプレーの難易度は実はそんなに高くない
- 「誰でもできる」を「誰よりやる」ことで貢献できる
一つずつ解説します。
フットサルは再現性がある
フットサルは5人対5人で行うスポーツ。コートも20m×40mでサッカーの9/1。
この中で起こる展開の種類は意外と少なくて、たかが知れてるんです。
11人対11人で行うサッカーに比べればずっとパターン数は少ない。
経験を重ねていくと、それぞれの局面で「あれ、この問題見たことある!」
と進研ゼミ状態になることが多いです。
つまり、試合や練習でミスった時に「このシーンはこうしておけば上手く行ったな~」という改善まで考えておくと、また似たようなシーンが来るんです!
とっさの判断っていうのは割と才能が出るところです。うまい人はうまいし、苦手な人は苦手。
僕も苦手です。
この「挑戦→改善→挑戦」の積み重ねを何回転もすることで、瞬時の判断力に自信がなくても、最適なプレーをすることができるようになります。
行ったことない土地ではソワソワするけど、地元では安心感がある。こんな感じです。
毎回の練習や試合でしっかり分析と改善を行えば、フットサルがだんだんあなたの地元になってきます。
一つ一つのプレーの難易度は実はそんなに高くない
上手い人のプレーを見てください。
これはプレー集とかじゃなく1試合を通してその人に着目してみてみてください。
もちろんその人にしかできない、超人的なプレーはあると思います。
でもそんな絶対マネできないプレーは全体のうち何割でしたか?
意外と少なくないですか?
いってもその人のプレーのうち2割くらいだったりしません?
8割は意外とシンプルにきたボールを「とめて」、「運んで」、「蹴る」という技術だけ見ればマネできそうなものではなかったですか?
この8割のプレーができればいいんです。
- きたボールを足裏で止める
- ボールを行きたい方向に運ぶ
- 味方のいる場所にまっすぐに蹴る
攻撃に関してはここを重点的に練習すれば、そのひとの8割のプレーができるようになります。
その人が100点だとして、80点がとれれば割と普通にいい選手だと思いませんか?
足元に自信がない人は、スーパープレーや超絶テクニックの練習よりも先に、地味でつまらない基礎的な技術にフォーカスしてトレーニングをしましょう。
「誰でもできる」を「誰よりやる」ことで貢献できる
チームで必要とされる選手になるのによい方法があります。
それは「誰でもできる」を「誰よりやる」ことです。
上手さでチームに貢献できない選手が生き残る道はこれしかありません。
「誰でもできること」とはたとえば、、、
- 攻守の切り替えをだれより早くする
- セグンドへの走り込みを絶対にサボらない
- マークに死んでもついていく
- チームが苦しいときに声を出す
- シュート打たれそうなときはスライディングでシュートコースを少しでも狭める
などなど。
地味でかっこよくないかもしれません。
でもこれをどんな時も100%やってくれる選手は本当に信頼されますよ。
そしていわゆる「上手い選手」はここをサボりがちです。(Fリーグでも)
ここが差をつけるポイントになるんです。
「誰でもできる」を「誰よりやる」
一番簡単で一番難しいことを愚直にやりましょう。
【具体例】子供の頃チームで一番下手だったけど関東リーグで活躍できるようになった選手
少し勇気の出る具体例を一つご紹介します。僕の友達の話です。
彼を指導していたコーチいわく、彼は圧倒的にチームの中でも下手で「この子大丈夫か?」というレベルだったそう。
その辺のサッカーもフットサルも本格的にやっていない子のほうがうまいレベルだったとのこと。
しかし彼は誰よりコーチの指示を聞き、素直に実行し、努力したことで今では関東リーグというFリーグを除いてはもっともレベルの高いリーグともいえるカテゴリーで活躍しています。
彼の印象はとにかく「誰でもできる」を「誰よりやる」。
攻守の切り替えもさぼらないし、体張るし、練習も手を抜かないし、セグンドも必ず走るし。
正直彼の技術や能力は今もそこまで高くないと思っています。少し失礼ですが。
それでも確実にチームに必要な選手です。
生まれつき上手くなくても、努力と正しい知識でここまで行けるんだという素晴らしい事例だと思います。
自分が下手だと思う人のおすすめのアクション
自分が下手だと思っている選手に向けておすすめの行動プランをご紹介します。
実際に僕も取り組んでいる項目です!
難しい技術をなるべく使わないで済むように頭を使おう
フットサルが下手な人ほど、自ら難しいことをしようとしてしまっています。
例えば、右利きで左足が苦手なら、どうすれば左足をなるべく使わないプレーができるのか。
スピードに乗った状態でのミスが多いなら、いかにしてスピードを上げないのか。
無理やり体の向きと違う方向にパスを出すのが難しいなら、蹴りやすい位置にボールを置くとか。
難しいプレーをできるようにする努力ではなく、難しいプレーをしなくてよくなる努力をしましょう。
上手い人も難しいプレーをしているようで、良く分析してみると、難しいプレーに見えてもその運動自体は簡単になるように工夫しています。
フットサルの映像をたくさん見て勉強しよう
とっさの技術に自信がないならフットサルというスポーツをたくさん勉強して、「フットサル」を知らなければいけません。
同じくらいの技術レベルの選手でもフットサルの試合を年間300試合見る人と、まったく見ない人では試合でのパフォーマンスは全然変わると思っています。
今はネットで海外の試合もFリーグも地域リーグも視聴しやすい時代になりました。
なるべく自分より上のレベルの試合をたくさん見て、勉強しましょう。
そしてこの時もただ見るのではなく、「自分が同じ場面に遭遇したらどうするか」を考えながら見るなど自分のプレーの向上につながる考えを持って観ましょう。
当たり前を当たり前にできる選手になって信頼を勝ち取ろう
上述の通り、当たり前を当たり前にできる選手は強いです。
なぜならトップリーグであるFリーグでもここが完ぺきではない選手が多いから
当たり前のプレーとは先ほども上げた通り
- 攻守の切り替えをだれより早くする
- セグンドへの走り込みを絶対にサボらない
- マークに死んでもついていく
- チームが苦しいときに声を出す
- シュート打たれそうなときはスライディングでシュートコースを少しでも狭める
- 逆サイドのカバーリング(フロート)をサボらない
これを誰よりも頑張ってみましょう。
段々チームメイトがあなたを見る目が変わってきますよ。
守備力とフィジカルを鍛えよう
攻撃で違いを作れないなら守備です。
フットサルは守備と攻撃は表裏。50%と50%です。
攻撃で50点中30点だとしても、守備で満点の50点がとれれば合計80点の選手です。
足元の技術に自信がない選手はここを鍛えましょう。
断言しますが、守備は正しい知識を手に入れることである程度のところまでは上達できます!
自己流で頑張るのもよいですが、守備は指導者や発信者から正しい知識を学んで、試行錯誤して一気にレベルを上げましょう。
あとはフィジカル。
フィジカルは正義です。同じ技術レベルでもフィジカルが強ければ、プレーの成功率が高くなります。
守備でも戦える選手になります。
サッカー選手ですが本田圭佑選手が以下の動画でフィジカルの重要性について語っています。
フットサル選手にも当てはまりまくる内容なので、ぜひ見てみてください。
中学生以下ならまだ焦らなくていいですが、高校生以上なら試合で活躍したいならフィジカルを鍛えましょう。
フィジカルをアップさせる基本は
- 適切なトレーニング
- 適切な栄養
- 適切な睡眠
難しいことは考えずシンプルに今の生活よりも少し、身体能力の向上を考えて生活をするだけでも変わってきます。
やりましょう。
まとめ
フットサルが下手だと思っている選手に向けて、いろいろと本音で思いを書きました。僕もめちゃくちゃ下手だったからこそ共感できる部分があります。
「なんでみんなこんなに簡単そうにできるんだろう」と思いますよね。
でも考えて、行動して、体を鍛えればフットサルの試合である程度活躍することはできます。
自信をもって、毎日自分史上最強を目指していきましょう!
ここまでお読みいただきありがとうございました!