筆者こんにちは、中井健介です!
今回のテーマは「今日はコレだけやってみてシリーズ」として、「シュートのタイミング」について。
フットサルの試合を見ていると、「いい崩しをしているのに最後で決めきれない」というシーンをよく見かけます。
その原因の多くは、テクニックやシュートのパワー不足ではなく、実は“シュートを打つタイミング”にあります。
「慎重にいきたいから一度トラップして…」と考えるのは自然な判断ですが・・・。
でも、実はその“慎重さ”が、キーパーとの距離を詰めすぎて角度・コースを消してしまう結果につながることが多いんです。
この時、タイミングを早めることで、決定力をグンと上げることができます。
今回の記事では、「いつトラップし、いつ打つべきか」を3つのシチュエーションに分けて解説していきます。
実戦の中でよく起こる場面を再現しながら、タイミングの取り方や考え方を、是非一緒に整理していきましょう!
慎重にいきたい時こそ「近づきすぎない」が正解
まず最初のシチュエーションは、サイドを突破して折り返しのパスを受ける場面です。


この場面でトラップをしている選手が多いと思います。
「慎重にいこう」「確実に決めよう」と思って、トラップをして前に運んでから打つ。
しかし実はこの判断が「悪い」ときもあります。
なぜか?
それは、キーパーとの距離が近づくほどシュート角度・コースが消えるからです。


トラップで近づいてしまうほど、キーパーはシュートに対し、体全体を使ってブロック・面をつくり、シュートコースを消すことができてしまいます。
確実性を上げるためにトラップするにしても、近づかない方が良いです。
タイミングとしては、トラップ後、すぐにシュートを打つ。
重要になってくるのはキーパーとの位置・距離感です。
トラップするのであれば止めて・シュートが良いです。
あるいは、もしキーパーが勢いよく出てくるなら、迷わずダイレクトでシュートを選びましょう。
チャンスで「シュートを決めたい」気持ちがあるほど、「あるある」で慎重に行きたいために、トラップして、キーパーに近づいてしまう。結果として、シュートの難易度は高くなってしまうので、是非気を付けてください。
意識して欲しいのはシュートを打つタイミング。
「慎重さ」よりも「決断力」が大事になってきます。
近づいてしまうと、残されるのは、角度のあるループシュートであったり、ドリブルでキーパーをかわす・・・という選択肢になってきます。
抜くのが得意で、わざと近寄って抜くという判断であれば全然OKですが、そうでない場合は、キーパーとの「距離感」を意識してみてください!
カウンターからキーパーと1対1になった時も考え方は同じ
次に紹介するのは、カウンターからの2対1、からパスを受けて、キーパーと1対1になる状況。
味方から良い状態でパスを受けて、キーパーと1対1になれた時も、トラップして、前に運んで、キーパーと近づきすぎてしまうと、シュートコースが無くなってしまいます。
ここで意識してほしいのは、キーパーとの距離。
キーパーが出てこないで、下がっているのであれば、トラップしてシュートを打っても良いのですが、キーパーが出てきているのであれば、ダイレクトやトラップしてすぐ打つなど、キーパーに近づき過ぎないタイミングでシュートを打つことを意識しましょう。
キーパーが反応しにくい、顔の横や足の横に打てると、シュートが決まる確率はグンと上がるはずです!
1つ目のケース同様、キーパーに近づき過ぎてしまうとループシュートやドリブルしか選択肢が無くなってしまうので、注意しましょう。
フットサルはゴールも小さい分、キーパーの一歩が勝負を分けます。
そのため、トラップを入れるか、入れずに打つかの判断は、わずかのタイミングで決断する必要があります。
この見極めを練習で意識的に行うと、試合中でも自然に判断できるようになってくると思います。
ゴールを背にして受けた時は「反転のタイミングを逃すな」
最後のシチュエーションは、ゴール前でフリーで受けたけれども、ゴールを背にしている状況。


この場合はダイレクトシュートはなかなか難しい状況ですが、やはり、キーパーとの距離が大事になってきます。
反転して、前を向いてシュートに持っていきますが、この時も、トラップ後、ゆっくり運んでいたらキーパーに距離を詰められてしまいます。
ここで意識して欲しいのは、反転してすぐのタイミングでシュートを打つこと。
反転後、間髪入れずにシュートを打つことで、キーパーが寄せ切れない、つまり、まだシュートコースが空いているタイミングで打つことができるので「早く蹴る」というのを意識してください。
ゴールを背にした状態でパスを受けたときに、面白いダイレクトシュートの打ち方としては、後ろを向いたまま、そのままヒールや足の裏でそのままゴール方向にボールを流すこと。
このようなシュートが打てると、キーパーも予測を絞りずらくなり、考えるフットサルができるので、駆け引きを楽しんでやってみてください!
シュートは“タイミング”で決まることもある
- 慎重にいきたい時こそ距離を取る(近づきすぎない)
- キーパーの動き、距離を見て判断する
- 背を向けた時は反転後のタイミングが勝負
ゴール前のチャンスのシーンでも、シュートタイミングを誤ると、ゴールが難しくなります。
逆に、技術が多少劣っていても、「打つ瞬間」を見極められる選手は決定力が高くなります。
あなたも是非、意識するところを変えて、決定力を高めてください!
「シュート=勢い」より、「シュート=タイミング」が大事な時があります。
この意識を持ってプレーするだけで、あなたのフットサルは劇的に変わる可能性があります。
今日の練習から、ぜひ意識してみてください。
「ここだ!」と思ったタイミングで打つ。
少し早めに打つことを意識するだけで、これまでよりもシュートがキーパーに防がれることが少なくなる実感が持てると思います。
今回も「これだけ意識してシリーズ」ということで、「シュートのタイミング」をテーマに開設させていただきました。
この考え方を理解するだけで、決定機での迷いが減り、ゴール前での判断が一段階速くできると思います。
次回以降も、あなたのプレーを変える“実戦的な意識ポイント”をお届けしていきます。
タメになったり、参考になったという人は、是非、コメントでご意見、感想を教えてください!












