フットサルの戦術「ワンツー(ウンドイス)」とは?動き方やポイントを現役選手が解説します。

この記事ではフットサルの2人組の基本戦術「ワンツー」をご紹介します。

サッカーでも有名で基本的な動きですが、奥が深い二人組の戦術です。

ワンツーを極めるだけで相手のプレッシャーが怖くなりますよ!

動き方だけでなく、クオリティを上げるためのポイントもご紹介します。

また、様々なパターンの参考動画もご紹介します。

目次

ワンツー(ウンドイス)とはどんな動き?

ウンドイス(ワンツー)

ワンツーとはサッカーでは「壁パス」とも呼ばれる。「ワン!」「ツー!」というタイミングの、テンポのよいパス交換で相手の裏を狙うプレー。有効な二人組の戦術の一つ。

フットサルではブラジルリスペクトでポルトガル語ので1、2を意味するウンドイスと呼ぶ。

すごくシンプルな動きで初心者にもおすすめですが、Fリーグではもちろん、スペイン代表やブラジル代表でも当たり前に使われていて、うまくいけば破壊力のある戦術です。

ぼくはウンドイスを覚えてからフットサルが一気に楽しくなりました。

ウンドイスの手順
STEP
サイドの選手が真ん中の選手にパス(ワン)
STEP
パスを出したサイドの選手はサイドライン際を走る
STEP
スペースにリターンパス(ツー)

ワンツー(ウンドイス)の効果

ワンツー(ウンドイス)には以下のような効果があります。

  • 一気に相手2枚を置き去りにできる
  • 相手のDFのプレスの気力を削ぐ

一気に相手2枚を置き去りにできる

ワンツーはうまく行けば2人組の関係で相手2人を置き去りにすることができます。

相手2人をドリブルでかわすのはなかなか難しいですよね?でもウンドイスはドリブルで2人を抜いたのと同じ状態に持っていくことができるのがメリットです。

ドリブルが苦手な選手もウンドイスを極めると相手DFを突破できるようになります。

相手のDFのプレスの気力を削ぐ

別記事でディアゴナルでも同様の効果があると述べましたが、ウンドイスをバンバン決められるとDFはプレッシャーに行く気力がなくなります。

寄せたところでワンツーで背後を取られるのなら、最初から寄せなくてよくね?

というマインドになってきます。

というわけでワンツーによるプレス回避は相手の守備の圧力を緩和させる効果があります。

ワンツー(ウンドイス)の質をワンランクアップさせるポイント

ただ何も考えずにワンツーをやってもなかなかうまく決まりません。

ワンツーのクオリティはそのフットサル選手のフットサルIQを示すといっても過言ではないと思います。

ここではワンツーの質を上げるためのポイントをご紹介します。

  • 位置関係を意識する
  • 時間のコントロール
  • ツーのパスがラインを割らない工夫

位置関係を意識する

ワンツーを成功させるには成功しやすい位置関係をしっかりと考えることが重要です。

ワンツーが決まりやすいのは真ん中の選手のサイドの選手より前方にいるという位置関係です。もっとも下がったとしても平行です。

逆にワンツーが決まりにくいのは真ん中の選手がサイドの選手よりも後方にいる位置関係。

この理由は割とシンプルで、パスコースの広さです。

以下の2つを比べてみると2のパスコースの広さの違いが明らかですよね。

パスコースが狭い位置関係
パスコースが広い位置関係
  • パスコースが広い=インターセプトされにくい
  • パスコースが狭い=インターセプトされやすい

そのため、ワンツーを開始するときにはこの位置関係を作るように意識してみましょう。

時間のコントロール(後方スペースの活用)

先ほど述べた位置関係を作るためにも真ん中の選手はすこし前に進んでからケブラ(折れる動き)をしてワンツーを開始するのが有効です。

この時にいかにこの時間を作れるかが重要です。この少しの準備時間を作れるかどうかが成功率を分けます。

時間の作り方としておすすめな方法は2つあります。共通して言えることは後方スペースの活用です!

  • ボールホルダーが後ろに転がす
  • パスを後ろにおいてあげる

時間の作り方1. ボールホルダーが後ろにドリブルする

ひとつめはサイドのボールホルダーが前ではなく、あえて後ろにドリブルすること。初心者の方やサッカー経験しかない方にとっては何で「後ろにドリブル?」と感じるかと思います。

ですがフットサルでは後ろに運ぶことはとても有効な戦略です。

なぜならスペースが限られているから。

自分が下がることで相手も食いついてきます。そうすると自分の前方のスペースがぽっかりと空いてきます。

これにより突破するためのスペースを作りつつ、味方のフリーランニングの時間を作ってあげることができます。

「あえて後ろにドリブルする」という選択。是非騙されたと思ってやってみてください。

時間の作り方2 パスを後ろにおいてあげる

ドリブルで後ろに運ぶのと同じ効果があるのがこちら。真ん中からサイドの選手に出すときに足元にだすのではなく、あえて後方のスペースにゆるいボールを置くという考え方。

これを拾いに行く際に時間ができますし、自然と後方スペースを活用し、前方スペースを作り出すことができます。

このパスが意図的にできるようになったらかなり上級者と言えると思います。技術的には難しくないですが、理解度が問われるプレーです。

ツーのパスがラインを割らない工夫

直線だとラインを割ってしまう
回転をかけることでラインを割らない

ワンツーのツーのパスは少し工夫が必要です。

何も考えずにまっすぐツーのパスを出すとすぐにサイドラインを割ってしまいます。

この時うまい選手は少し回転をかけてボールがラインをぎりぎり割らないようにします。

これによりワンツーの成功率をさらに上げることができます。

ぜひ試してみてください。

ワンツー(ウンドイス)の参考動画

Youtubeにあるワンツー(ウンドイス)の参考映像をご紹介します。

映像を見ることでより具体的なイメージがわくかと思います。

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まとめ

ワンツー(ウンドイス)の動きやポイントを解説しました。

ご自身のプレーに生かすのはもちろん、観戦の際にも細かいポイントに着目してみると新たな発見や感動があります。

読んでくれた皆さまが二人組で相手プレスを打開してくれる楽しさを感じてくれることを祈っています!

ここまでお読みいただきありがとうございました!

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この記事を書いた人

中井健介
考えるフットサルの会 会長
フットサルで日本一を達成するなかで培った、”考えるフットサル”を全国のさまざまなプレーヤー、コーチに広める活動を行っています。
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