
こんにちは、中井健介です!
フットサルを始めたばかりの人からよく聞かれる質問があります。
「自分は体が小さいから、ディフェンスで、体が大きな相手からボールを奪うのは難しいんじゃないか?」
僕自身も身長165cmちょっと。普通に行けば、大柄な選手とぶつかっても、絶対に勝てません。
でも安心してください。実は「テコの原理」を使えば、体が小さくても、大きな相手に勝てるディフェンスができるんです。
今回はその秘密を、初心者でもわかるように、具体的に解説していきます。
- フットサル日本一経験者
- 元Fリーガー(ペスカドーラ町田)
- 自らが選手兼監督を務めるFC NAKAIを立ち上げ、YouTube番組「目指せ!Fの頂」が総再生回数400万超え。


なぜ小さくても大きな相手に勝てるのか?
まず理解してほしいのは、大前提としてあるのが「ディフェンス=力勝負」では決してない・・・ということです。 確かにフィジカルの強さは重要ですが、それだけで勝負が決まるわけではありません。 小さな選手でも、相手の重心を崩すことで、ディフェンスの主導権を握ることができます。
テコの原理を思い出してください。小さな力でも支点と作用点を工夫すれば、大きな力を生み出すことができます。 ディフェンスも同じで、「相手より下に入る」「相手の重心を上げる」ことで相手のバランスを崩すことができるのです。 つまり、体格の不利をカバーできるのポイント「力」ではなく「重心」にあります。
僕も大きな選手に正面から挑んで勝てることはめったにありません。 でも下から入り、相手を浮かせる形に持ち込むことで、簡単にボールを奪うことができます。 このコツを知っていると、初心者や女性プレーヤーにとっても強力な武器になります。


実戦で使えるテコの原理を使ったディフェンス
では実際にどんな動きをすればよいのか。 ポイントは大きく3つです。
① 相手の手をどけること。 相手がボールをキープしていると、まず腕でブロックされると思います。 そのままでは懐に入れないので、最初にやるべきは「相手の腕を外す」ことです。 これでまず、準備段階はOKです。
② 邪魔な足をどける。今度は相手がボールをキープしている(踏んでいる)足をどけます。邪魔な足を退けるためには、自分の足を下に潜り込ませて、下から上へ、太腿で相手の足を浮かせてどけます。これにより、相手の重心を上に持ち上げることができます。 これがテコの原理を応用した動きで、これができると極論、誰からでもボールは奪えます。
③ ファウルに注意する。 相手の足とボールの間に自分の足をスッと差し込むだけで、相手はボールを守りにくくなります。 この時に強く蹴ってしまうとファウルになるので注意しましょう。 あくまで「支点を作ってバランスを崩す」イメージでOKです。
攻撃側、ボールをキープする側から見ても、足先だけで突いてくるディフェンスは、手で押さえることで、様々な対処法が取りやすいですが、寄せてきた上に、手を退けられたり、さらに足で懐に入られてしまうと、ボールは非常に守りにくくなります。
この3つのステップを意識するだけで、驚くほど簡単にボールを奪えるようになると思います。是非、まずは練習から試してみてください。


試合でどう活かすか?応用と練習法
実際の試合では、相手は必死にボールを守ろうとしてきます。 そこで重要なのが「最初の一手」です。 腕をどけられるかどうかで、その後の成否が決まると言っても過言ではありません。
また、このテクニックは「密着した場面」でこそ効果を発揮します。 近い距離での攻防をつくることで、体格差があっても『奪える』テクニックを発揮できます。
練習方法としては、1対1のボールキープ練習で「手をどける」「足をどける」一連の動きを意識するのが効果的です。 最初はタイミングが難しいかもしれませんが、慣れると自然にできるようになります。
僕自身、身体が小さいからこそこの方法を身につけることができましたが・・・、大きな選手もこの技を使えれば、さらにディフェンスで簡単にボールを奪えるようになるはずです。
最初は頭でわかっていても、試合になると『できない』『頭から飛んでしまう』ということがあると思いますが、何度も繰り返し練習を行うことで、無意識にでも体が動くようになっていきます。だからこそ、なるべく早く練習に取り入れて、自分の武器にしてほしいと思います。


まとめ
フットサルのキープは体格が大きい選手が有利だと思われがちですが、実はテクニックで十分に大きな選手からボールを奪うことができます。 「テコの原理で相手を浮かせる」──これを覚えるだけで、ディフェンスの景色が変わります。
僕自身、このテクニックを習得してからディフェンスが楽しくなりました。 体格に自信がない人、ディフェンスが苦手な人にこそぜひ試してほしいです。 そして、試してみた感想をコメント欄で教えていただけると嬉しいです。
あなたは体格差のある相手にどう対応していますか?
このテクニックを試すとしたら、どんな場面で役立ちそうですか?
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