この記事ではフットサルの2人組の基本戦術「ディアゴナル(ジャゴナウ)」をご紹介します。
基本的な動きですが、奥が深い二人組の戦術。
動き方だけでなく、クオリティを上げるためのポイントもご紹介します。
また、様々なパターンの参考動画もご紹介します。
ディアゴナル(ジャゴナウ)とはどんな動き?
ディアゴナルとはポルトガル語で「対角線」、「斜め」という意味。
「ジャゴナウ」と言ったり、「ダイアゴナル」と言ったり、「ジアゴナル」といったりするがどれも間違いではないです。
ちなみに筆者はディアゴナル派。
意味通りに斜めに抜けてボールを受けるのがディアゴナルの動き方です。
すごくシンプルな動きで初心者にもおすすめですが、Fリーグではもちろん、スペイン代表やブラジル代表でも当たり前に使われていて、非常に有効な戦術です。
きっとこの先何十年とフットサルが進んでもパラレラとディアゴナルがなくなることはないでしょう。
ディアゴナル(ジャゴナウ)の効果
ディアゴナルには以下のような効果があります。
- シンプルに前進してゴールに近づくことができる
- 相手のDFのプレスの気力を削ぐ
シンプルに前進してゴールに近づくことができる
ディアゴナルはシンプルに前進することができる戦術です。
相手の背後を取ることができたら、もうゴレイロとの1vs1です。
背後を取れなくても、開いて足元で受ければボールを数m前進させることができます。
2人組の関係で完結して前進できるので、全フットサルチームが練習するべき動き方だと思います。
相手のDFのプレスの気力を削ぐ
フットサルのDFにおいては「ボールラインより下がる」という原則があります。これはゴールが後ろにあるため、当たり前っちゃ当たり前ですね。
下がらないと監督から怒られます。
このためディアゴナルをバンバン通してくる相手に対してDFはどう思うかというと、、、
どうせ寄せたところでディアゴナルで前進されて戻らなきゃいけないから寄せるのやめとこ。。。疲れるし。。。
とこう思うわけです。(経験者は語る)
つまりディアゴナルが通せるというのは直接的にも間接的にも相手DFのプレッシャーを緩和させる効果があるんです。
ディアゴナルの質をワンランクアップさせるポイント
ただ何も考えずにディアゴナルをやってもなかなかうまく決まりません。
ディアゴナルのクオリティはそのフットサル選手のフットサルIQを示すといっても過言ではないと思います。
ここではディアゴナルの質を上げるためのポイントをご紹介します。
- 利き足を意識する
- 敵をひきつけてから開始する
- 優先順位を見失わない【背後ファースト、フェイクセカンド】
利き足を意識する
ディアゴナルは出し手の利き足を意識しましょう。
具体的には
- 出し手が右利きなら→左サイドスタートで
- 出し手が左利きなら→右サイドスタートで
ってことです。
基本的にはディアゴナルは中にドリブルしながら出します。
このときにマークのDFの足から遠い方の足で通せるほうがカットされにくいのと、シンプルに体の構造的に出しやすいからですね。
ディアゴナルの際は利き足を意識しましょう。
スペースの認知【ピヴォと被らないこと】
ディアゴナルをするにはスペースが必要です。
初心者にありがちなディアゴナルのミスとしては自分のチームのピヴォと相手のフィクソがいる方にディアゴナルで抜けてしまうというミス。
そのスペースに抜けてもごちゃごちゃしててボールは受けられません。
ディアゴナルをする前には必ずスペースが空いていることを認知してから走りましょう。
敵をひきつけてから開始する
これもかなり重要事項ですが、ディアゴナルは敵との距離が近くなってからスピードを上げましょう。
敵との距離が遠い段階で全力で裏に走っても、距離がある分背後は取れませんし、DFからしても目の前で動いているだけなので怖くないです。
相手との距離の詰め方ですが2種類あります。
- ドリブルで近づく
- フリーランニングで近づく
この2つです。
ドリブルで近づくときはゆっくりと相手に近づいて行ってアラにパスをして一気に加速しましょう。このときにアウトサイドでのパスや足首をひねったパスができるとさらにレベルが上がります。
フリーランニングで近づく時もドリブルで近づく時と同様にゆっくりとランニングして相手に近づきましょう。このときは歩くくらいのスピードでも問題ありません。距離が近づいたら一気に加速しましょう。
この考え方を持っているだけでディアゴナルの成功率がグンと上がります。
優先順位を見失わない【背後ファースト、フェイクセカンド】
ディアゴナルという動きを覚えて少し慣れてきた中級者にありがちなミスが
優先順位を見失う
ということです。
どういうことかというと、
- 背後を狙う
- 背後がとれないから開いて足元で受ける
というディアゴナルの基本的な狙いの優先順位をはき違えてしまうということです。
最初から足元で受けるつもりで動いて、「裏が取れるのに」足元でもらおうとしてしまうんです。
その理由はなんとなく動きが複雑で上級者っぽいからです(経験者は語る)
学校のテストでいい点数獲るためにノートをとっていたのに、途中からきれいにノートをとることに熱中しちゃって先生の話は全く聞かず、理解もせずにひたすらノートを作る…みたいなことが起きちゃってるんです。(経験者は語る)
慣れてきた時ほど原則を忘れずにシンプルに「裏を狙い」→「だめだから足元で受ける」という優先順位を叩き直しましょう。
【背後ファースト、フェイクセカンド】です。
ディアゴナル(ジャゴナウ)の参考動画
Youtubeにあるディアゴナルの参考映像をご紹介します。
映像を見ることでより具体的なイメージがわくかと思います。
まとめ
ディアゴナルの動きやポイントを解説しました。
ご自身のプレーに生かすのはもちろん、観戦の際にも細かいポイントに着目してみると新たな発見や感動があります。
読んでくれた皆さまが良きディアゴナルライフを送っていただけることを祈っています!
ここまでお読みいただきありがとうございました!