DFを加速成長させる!必見の自己チェックシート(10項目)

フットサルのDFスキルを高めるために、どんなことに気を付け、日々チャレンジをしていけばいいか、練習中に何を意識して臨むべきか、その大切なポイントを、中井健介の経験に基づく考えをご説明します。

1.フットワーク練習を全力で頑張りましたか?

ディフェンスの成否を決めるのは、日ごろの稽古です!
何事も稽古が大事!
そのために必要なのは、いかに地味なフットワーク練習に完全燃焼できるかです。
そうすることで実戦で必要な脚力・体力が身に付き、相手に負けないDF脚力が完成します。

フットサルはシュートを決めるスポーツですが、やはり地味なDF意識がかなり大事!
ディフェンスで強化した力が、オフェンスでも財産となるので頑張りましょう。

なかなか一朝一夕には力がついてこないかもしれませんが、毎日の練習を全力で頑張った者だけが手に出来る境地があります。
僕も中学時代までは、フットワークの練習が本当にハードでしんどかったです。
でもそこから逃げずに乗り越えてきたことで、基礎がしっかりし、プロ選手にもなることが出来ました。

派手なプレーよりもまずは基礎!
経験からこれを思います。
ぜひ日々のフットワークを頑張れるよう、このチェックシートを有効活用して欲しいと思います。

2.しんどいときに疲れないパワーポジションを意識しましたか?

「よせろっ!中切りっ!!」
本編でも、この掛け声を選手にしていますが、全てで低い姿勢をキープするというものではないという理解が大切なことです。
相手の鋭い動きに対応したり、素早いポジション移動をするときは、自然と姿勢を低くし、

距離がまだある場合は姿勢を高くしてついていく場面も必要です。
そうすれば、試合のしんどい時間帯でも体力が余るようになります。、これは意識したいです。

相手にとって、低い姿勢でバーン!と構えられるとかなりプレッシャーに感じるものです。
「ああ、このチームは緩んでないな・・」
そう思わせるために強弱をつけることが脅威となるのです。
ですから!姿勢の使い分けが徹底できるよう、普段の練習から意識して頑張っていきましょう!

3.ステップワークは徹底できましたか?

相手のシュートを阻止するには、しっかり手をステップことが大切です。
ですが、意外とここがプレーの中で意識できない…
気づけばいつもの変なステップで、試合映像を見返すと信じられない動きに…

これでは、相手に気持ちよくプレーされてしまう可能性があります。

普段の練習からしっかりステップワークを意識しましょう!パワーポジションを取りながら、前進のランニング、バックステップ、サイドステップ、クロスステップ。 


DFに限らず、対人では身体の使い方がかなり大切です。
ぜひ相手にとって嫌らしいディフェンダーとなるよう、、「出来ることを全部やる!」この意識でステップワークをしてみてください。

4.声を出しましたか?

DFをしているときに、しっかり声を出して味方に指示を出し自分が簡単に守れるようにする。もちろんゴレイロともコミュニケーションを取りながらです。相手に迫力&守っている感を表現しましょう!
「声を出す!」
僕は相手を威嚇する意識でもこれを行っています。
大きな声を張れば、相手に脅威を与えることができますし、味方とのコミュニケーションにもなります。

具体的にどんな声掛けをしているのか。これは至ってシンプルですが。

例えば以下のような感じです。
「よせろ!」
「さがれ!」
「右を切れ!」
「もう少し左!!」

「ピヴォのコースを切れ!もっと右!!」

といったように、かなりシンプルな声を出して伝え合っていました。

そうしてDFトラブルをなくし、味方の協力も仰ぎ、より効率的に相手を守ることができました。
声を出すことで損をすることは何一つありません。
ぜひあなたも“スキルとしての声“をしっかり出せるよう、日々チェックシートを見ながら実践されてみてください。

5.まずはインターセプトを狙いましたか?

良いディフェンダーというのは、とにかく勤勉にプレッシャーをかけ続けます。
僕が最優先で狙っているものが『インターセプト』。いや全選手が狙うべきセオリーです。
『チャプター1』でもお伝えしているセオリーを常に意識してプレーしてください。

往々にして、プレスがかけられないチームは、徹底的にセオリーを詰めていない。なんとなくプレーし、強度がしだいに下がっていることが多いです。一見、守っている風だけど、もう一歩のプレッシャーがなくやられてしまう….

そんなときは、セオリーに立ち返りましょう。

6.アラでのDFを意識しましたか?

フットサルは全選手がどのポジションにもつき、オフェンスもディフェンスもするスポーツです。フットサルの本番ブラジルのリアルを体感した僕の感覚では、日本のレベルよりもさらに高いレベルでどのポジションもこなしていました。


アラでの守備のポイントはサイドでの1対1やピヴォに当てられた後どうやってついていくか。強い意識でしつこくやっていきましょう!

本編でもお伝えしましたが、相手に嫌な印象を与える続けることは、駆け引きとしてかなり重要です。小まめに身体をぶつけ、削っていきましょう。そうすれば相手の戦意を削ぐことができます。
これも駆け引きの常套手段として、常日頃から習慣化させていきましょう。

7.フィクソでのDFを意識しましたか?

全てのシュートが悪いわけではありません。キーパーと共にゴールを守る感覚を持ちましょう。

でも、、、
当たり前ですが、これがなかなか徹底できない….

ついつい無闇にボールアタックしてしまい、キックフェイントに綺麗に引っかかり、しまいには股抜きシュートからゴールをきめられてしまいます。


練習で悪い習慣が付いてしまうと、勝負どころで痛い思いをすることになります。
僕もホロ苦い経験を何度もしてきましたが、なだけに常日頃から徹底しましょう!

ピヴォ対応も相手との距離を取り続ける方法が身につけば、これまでやられていた事が格段に減っていきます。

8.ピヴォでのDFを意識しましたか?

とにかく最前線から相手に脅威を与え続け、思い通りのプレーさせない!
1対1の駆け引きは、ボールを持たれる前から始まっています。

奪う事が難しくても相手のペースを崩したり、牽制から相手のパスをずらしたり、フィジカルで削りながら、タイトな印象を与えていきましょう。
相手に力を出させない&相手のペースを乱す。これは立派なスキルです。
この駆け引きをマスターすれば、かなりゲームを優位に進めることが出来ます。
ぜひボールを持たれる前段のところから、その意識でプレーしてみてください。

9.やりがちなDFのミスをしませんでしたか?

1対1をしていれば、当然抜かれることもあります。
ですが、抜かせてバランスを崩し次で奪う事ができる。

本編でお伝えしたやりがちなDFのミス7つは、どれもずる賢さが足りません。マリーシアと呼ばれるフットボールでの重要事項。悪どいプレーだけがマリーシアではない、相手の裏をかき続けるためにどんな小さなことでも奪う要素に変えていけるんです。

10.オフェンスが良くないときにDFを頑張りましたか?

「試合でシュートが決まらない。」「ミスが続いて良くない流れ.…」
これは往々にしてあります。

そんなときこそ、チームやプレーヤーの真価が問われます。
やることは一つです。
“切り替えてディフェンス“です!
フットサルは、たとえシュートが上手くいかなくても、ゴールを与えなければいいのです。
まわりの選手が気落ちしそうなときも、「切り替えてDF!!」と伝えてあげてください。

大切なのは、メンタル(耐力)です。
フットサルで良くない時は、ディフェンスで流れを引き寄せる!
これを是非意識されてみてください。
普段の練習からそうした声掛け&姿勢を見せていきましょう。

以上となります。

ぜひ10個のポイント意識しながら、日々のチャレンジを積み上げていってください。
このチェックシートがあなたのDFスキル向上の一助となることを願っています。


それでは、お読み頂き、ありがとうございました!

中井健介