フットサル戦術解説「エル」

こんにちは中井健介です！

今回は、フットサルの基本戦術の一つである３人での動き、「エル」の動きについて解説していきます。このLの形は、初心者でもすぐに使える、非常に効果的な攻撃パターンとなります。

「ただパスを回すだけで終わる…」「ゴール前までボールが運べない…」そんな悩みを抱えるチームにこそ、まず導入して欲しいプレーが『エル』。

この記事では、『エル』の基本の形から、実際の動き方、よくあるミスとその対処法、さらには応用の狙いまで、徹底的に解説していきます！

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初心者でも効力を発揮する、３人の動き『エル』

「エル」は３人１組で構成される、基本的な攻撃パターンのひとつ。

後方の選手（フィクソ）とサイドの選手（アラ）、前線の選手（ピヴォ）が、『L』の字のようにポジションを取ったところあら、動きを入れつつ、空いたスペースを狙っていきます。

なぜ初心者でも扱いやすいのか？

それは、「受ける→出す→抜ける」という動作が明確に整理されており、迷わず動けるのと、狙いどころがハッキリしているため、共通意識を持って、攻撃できるから。

これをひとつ覚えることで、試合中の攻撃が“止まってしまう”時間を減らすこともできると思います。

基本ポジショニングと動き

ポイントは以下の3つの位置取り：

• フィクソ：最後尾でパスの起点となる
• アラ：サイドライン付近、なるべく開いた位置にポジショニングを取る
• ピヴォ：アラからの縦パスを受けやすい位置、サイドライン付近に流れる

実際の動き：

1. フィクソがアラにパス
2. アラはピヴォに縦パスを入れる
3. アラがそのまま斜めに抜け、ゴール前のスペースに侵入
4. アラが抜けてできたスペースにフィクソが入っていく
5. ピヴォの落としをフィクソが受ける

特にアラがパスを出した後、抜けていく動きが大事で、この動きにアラのマークもついていくことで、新たに生まれた『スペース』が使えるようになります！

よくある失敗とその改善ポイント

▼失敗例①：フィクソがパスを受けるスペースが生まれない
　→ 原因：アラがパスを出した後、止まってしまっている
　→ 改善：前に“抜ける”動きを入れることで、新たなスペースを生むことができる

▼失敗例②：アラからパスを出すところがなくなってしまう
　→ 原因：フィクソがパスを出した後、すぐにボールに寄ってしまうため
　→ 改善：アラが抜け、スペースができた(あるいはできそうな)タイミングに合わせ、入っていく

応用編：状況に応じた3つの選択肢

『エル』は単なる“型”ではありません。状況に応じて、相手ディフェンダーの隙を突く攻撃ができる、便利な攻撃です。

応用の動きとしては･･･

① アラのマークがルーズな時： アラーがフリーになれるので、ゴール前に走りこんだアラにパス！

②アラのマークがタイトな時：アラが方今転換してマークを外す。どこかのタイミングでフェイクを入れ、方向転換してピヴォに寄り、パスを受ける

③ピヴォのマークがアラへのパスコースを切ってきた時：ピヴォが空いた縦のスペースにターンし、マークを外してから、アラにパスを送る

このように、ディフェンスの対応の仕方に応じて、状況を判断して、プレーを切り替えることができると、チームで、とても効果的な攻撃を繰り出すことができます！

まとめ：エルを覚えて、一歩上のフットサルへ

エルは、初心者にこそオススメしたい、超実用的な動きです。

• ３人が共通意識を持ち、連動しやすい
• “パスを出した後、抜ける”といった、大事な動きを体で覚えることができる
• 状況に応じてプレーを変える、判断力と柔軟性が培われる

最初は形を覚えるのに必死で、ぎこちない動きでも、繰り返し練習することで、必ず、余裕を持って周りや相手の動き、スペースも見えてきます。

そうなれば、自然とゴール前に迫れるチャンスも増えていくと思います。ぜひ練習で取り入れてみてください！

それでは、また次回！